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まあ簡単に書けば「はじめに」とかに書かれるようなことなんですけどね。


追記にさげているのは、ただ単に長いからさげているだけです。
グロくてもエグくても、注意書きなしです。
実際の事件や障害を持った方々を茶化す目的は一切ありません。
あくまで創作の一つとして捉えていただければ幸いです。

更新が数ヶ月無かったりもするかもしれませんが、行き詰まってるだけです。気にしないでください。きっとツイッターは更新してます。

スパム避けにメールフォームは「http://」をNG指定に入れています。
リンク貼ったよー等サイトのURLをのせる場合は注意していただければと思っています。
報告自体自由ですので、連絡なしでも大丈夫です。


まあこんなものですかね。
では、少しでもどなたかの暇潰しになれば幸いです。

水底の廃墟 管理人 あまた
Twitter @nekoyam9 Pawoo @nekoyam9
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古いものほど下の方に。全てリウジェフ





時たま兄さんは泣きながら僕を抱きしめる。

それはきっと、僕と離れた寂しさと恐怖感から来る欲求だと思う。

……それ以外の欲求であることも、勿論あるのだろうけど。

僕の名前を途切れ途切れに呼びながら、僕に抱きつく兄さん。可愛いと思いながら、むくむくと沸き起こる感情を抑える。

──もし兄さんを突き放したら、どんな反応をするのだろう。

独りでなくなってからは、退屈はしない。けれど兄さんは、僕を退屈解消相手としては見ていない気がする。

それはある点からは兄弟に見えて、ある点からは恋人に見える。

どちらも、嬉しくはあるのだけど。


「大丈夫だよ兄さん」 


なで、と兄さんの頭を撫でて僕は言う。


「リウ……り、う……」

「僕はここにいるよ」


兄さんの腕の中。落ち着かない、といったら嘘になる。

兄さんが何よりも嫌う「嘘」。僕は逆に、嘘を愛していると言ってもいいだろう。


「兄さん、大好きだよ」


僕は今日も、自分でも嘘か本当か分からない言葉を吐く。





一度兄さんに「僕達離れた方がいいんじゃないか」と提案したことがある。

兄さんはその言葉を聞いて目を見開いて、僕に言った。

「一度お前と離れたのに、また離れるのか……?」

兄さんの言葉を聞いて、あ、と思う間も無く、兄さんは両の目から涙を流して、ややあって僕に抱きついた。

背中に回された手は僕の服をぎゅうと掴んでいて、それだけ僕は兄さんを精神的に傷つけてしまったんだと痛感した。

「……ごめんね、兄さん」

僕も同じように兄さんの背中に手を回し、片手で兄さんの頭を抱く。兄さんの身体の震えがいっそう強くなる。

よしよし、と頭を撫でながら、僕は兄さんの心境を思う。

兄さんはたとえ僕に嫌われたって、僕から離れることは無いのだろう。兄さんが言ったように、一度僕らは離れてしまったから。

離れると恋しくなるというものなのかは分からないけれど。

ただ、僕に言えることはたったひとつ。

──今の状況なら、兄さんを殺して僕の心中に永遠に生かすことは容易いだろう。それだけだ。






なでなで、と兄さんが僕の傷跡を触る。


「面白い?」

「ん……いや、そうじゃなくて」


なんだか煮え切らない反応をする兄さんは、きっと昔の事を思い出しているんだと思う。

僕が何度昔のことを気にしていないと言っても、兄さんは気にしているようで。


「気になるんだね」

「……まあ、な」

「僕は昔のこと気にしてないってば」

「分かってるけどさ」


分かってはいるけれど、気にせずにはいられない。

その気持ちは分からないでもない。僕だってそう思う事柄があるから。

す、と兄さんに手を伸ばすと、兄さんの身体が怒られた時のようにビクリと跳ねる。

僕はそんな兄さんを愛しいと思いながら、兄さんの頭を撫でる。


「子供扱いすんな」

「してないよ」


うりうりと撫でると、兄さんの頬が薄く赤くなる。

可愛い。けれどそう言ったら兄さんは拗ねてしまうだろう。

だから僕は今日も兄さんを何も言わず愛でる。






時計の針を戻すことで時間を戻せたら、どんなに幸せだろうか。

毎日そんなことばかり考えている。

無論そんなことは出来やしないと分かっているけれど、考えずにはいられない。

父さんも母さんもいて、今とは違う意味で幸福だった昔。

身体中の傷もなくて、兄さんも狂ってはいなくて。


「はあ……」

「どうしたリウ、溜息なんか吐いて」

「……なんでもないよ、兄さん」


僕はそう言って兄さんに笑いかける。僕の誤魔化しは上手くいったらしく、兄さんはふうん、と言って手元の本へ目線を戻した。

昔の方が良かったんじゃないか。そう考えている僕がいるのは確かだ。けれど、今の生温い兄さんとの関係が心地良い、と考える僕がいるのも確固たる現実で。

かちこちと時を刻む時計。もしその針を戻すことで、時間を戻せたなら。

……今度は僕が、兄さんを殺してしまうかもしれない。

そんなことを考えながら、僕は出来もしない空想に身を浸して、今日も溜息を吐く。






アイレスから、兄さんは僕を傷つけたことを後悔してると聞いた。

後日、本人に生温く聞けば、視線をさまよわせて、ややあって頷いた。


「どうして?」

「だって、下手したらお前、死んでただろ」

「それは……そうだけど」


身体中に残る切り刻まれた痕。僕を診た医者はなかなかの名医だと思う。


「こうしていまは笑ってるけど、もしかしたらお前がいない"いま"もあったんじゃないかって」

「……そうだね」


テーブルに置かれた兄さんの手が震えている。その震えを抑えるかのように手を重ねると、驚く程に兄さんの身体がはねた。


「……リウ」

「ん?」

「その……ごめん、な」


視線を逸らしながら、兄さんがぎこちなくそう呟く。

そんな兄さんを見ながら、僕は口角をあげて、笑いながら言う。


「傷ついてるなら、お互い様だよ」

「……?」


兄さんに滅多刺しにされた僕。

そんな僕を見てひがな毎日申し訳ないと思う兄さん。

もし僕が抱くこの感情に名前をつけるなら。

──それは、愛憎だ。


 
パソコンがインターネットに繋がっていないため、ながれちゃんの更新が五月以降になります。
更新を待ってくださる方には申し訳ありませんが、スローペースでお待ちいただければ幸いです_( _´ω`)_
 
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